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なぜ暑熱順化で熱中症に強くなるのか? ~鍵を握る「血漿量」の増加~
毎年夏になると話題になる「熱中症」。
最近では熱中症対策として「暑熱順化(しょねつじゅんか)」という言葉を耳にする機会も増えてきました。
しかし、
「暑熱順化って何?」
「ただ汗をかく練習なの?」
「なぜ暑さに強くなるの?」
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、暑熱順化によって熱中症に強くなる仕組みを、できるだけ分かりやすく解説します。
そもそも暑熱順化とは?
暑熱順化とは、暑い環境に身体を少しずつ慣らしていくことで、体温調節機能を向上させる生理的な適応のことです。
一般的には7~14日程度かけて、
汗をかきやすくなる
心臓への負担が減る
体温が上がりにくくなる
熱中症になりにくくなる
といった変化が起こります。
その中でも特に重要なのが「血漿量(けっしょうりょう)の増加」です。
血漿量とは何?
血液は大きく分けると、
赤血球や白血球などの「血球成分」
水分を主体とした「血漿」
で構成されています。
血漿は血液全体の約55%を占めており、身体の中で水分や栄養素を運ぶ役割を担っています。
簡単に言うと、
血漿は体内を流れる「冷却水」のような存在です。
熱中症はなぜ起こるのか?
私たちの身体は暑くなると、
汗をかく
皮膚へ血液を送る
ことで体温を下げようとします。
ところが、
汗で大量の水分が失われる
皮膚に血液を送るため循環量が不足する
という状態になると、身体はうまく熱を逃がせなくなります。
その結果、
めまい
頭痛
倦怠感
失神
などの熱中症症状が現れるのです。
暑熱順化で血漿量が増える
暑熱順化が進むと、身体は暑さに備えて血漿量を増やします。
研究では、数日から1週間程度で血漿量が5~20%ほど増加することが確認されています。
この変化が熱中症予防に大きく役立ちます。
血漿量が増えると熱中症に強くなる理由
① 汗をたくさんかけるようになる
汗の原料は血漿です。
血漿量が増えることで、身体は十分な汗を作れるようになります。
汗が蒸発するときに熱が奪われるため、効率よく体温を下げることができます。
つまり、
血漿量が多いほど、身体の冷却能力が高まるのです。
② 熱を身体の外へ運びやすくなる
身体の中心部で発生した熱は、血液によって皮膚まで運ばれます。
皮膚から熱を逃がすためには、十分な血液量が必要です。
血漿量が増えることで、
皮膚への血流が維持される
熱を効率よく放散できる
ようになります。
③ 心臓への負担が減る
暑い日に心拍数が上がるのは、少ない血液量で全身へ血液を送ろうとするためです。
血漿量が増えると、1回の心拍で送り出せる血液量が増えます。
その結果、
心拍数が下がる
心臓への負担が軽くなる
疲れにくくなる
という効果が期待できます。
④ 脳への血流が維持される
熱中症によるめまいや失神は、脳への血流不足が原因の一つです。
血漿量が十分にあると血圧が維持されやすくなり、脳への血流も保たれます。
これが重症化予防につながります。
暑熱順化は「汗をかく練習」ではない
暑熱順化というと、
「とにかく汗をかけばいい」
と思われがちです。
しかし実際には、
身体全体の循環機能を高め、熱を処理する能力を向上させること
が本当の目的です。
汗をかく能力だけでなく、
血液量の増加
心臓機能の効率化
体温調節機能の向上
が同時に起こることで、熱中症に強い身体が作られていきます。
まとめ
暑熱順化によって熱中症に強くなる最大の理由の一つが「血漿量の増加」です。
血漿量が増えることで、
汗を作りやすくなる
熱を身体の外へ運びやすくなる
心臓への負担が減る
脳への血流が維持される
といったメリットが生まれます。
つまり、暑熱順化とは単なる暑さへの我慢ではなく、
身体の冷却システムそのものを強化するトレーニング
なのです。
本格的な夏が始まる前に、ウォーキングや軽い運動、入浴などを活用して少しずつ暑さに慣れていくことが、熱中症予防の第一歩になるでしょう。
運動が慣れていない方は初めの1週間はウォーキングを30分程度から始めていき、徐々にジョギングに変えて行えるといいでしょう。
運動が慣れている方はウォーキングと軽めのジョギングからスタートできるといいでしょう。
最後の1週間はジョギングで1時間程(会話ができ少し息が弾むくらい)運動を行えるといいでしょう。
CPbase24では身体のお悩みを解決させていただくべく国家資格を有している経験のあるトレーナーが在籍しております。
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